楽山舎通信

わたじん8の日記です

2017年1月7日 会津駒ヶ岳スキー登山

元旦に引き続き、天気予報で晴れマークのついていた土曜日を狙って檜枝岐に向かった。

深夜11時頃にテニスコートの駐車場に到着した時には、クルマは1台もなかったが、それから自分が出発する6時までの間に、12台ほどになっていた。元旦と違って、活気がある。

暗いうちに先行したパーティがあり、基本的にはスノーシューラッセル跡を追うことになる。

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林道のショートカットを登りつめ、積雪期ルートの谷をトレースどおりに登る。スノーシューのトレースは、最初から尾根にあがっている。

谷を半分ほど登ったところで、先行者が左の尾根に上がらずに、谷の右を苦労して直登しているのが見えた。

自分は、経験的に尾根に上がったほうが絶対に楽だという判断なので、ラッセルして尾根にあがった。そこには、スノーシューのトレースがあったが、残念ながらスキーでその跡を追うのは困難で、ヤブの中をラッセルで上がることにした。

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旧アンテナからブナ林に入ったところで、先行する3人パーティが見えた。ブナ林の中は、使えるところはトレースを追い、追えないところは自分でラッセルしながらオオシラビソ林に入るあたりで先行者に追いついた。しばらく後をおっているうちに、後発の2人に追いつかれ、彼らが先頭になった(実際には、その先にもう一人いた)。

 

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ガンガンラッセルして進む若い人が休憩して先頭を交代し、その後は次にいたテレマーカーがスキートレースの先頭になる。

久々に燧ヶ岳が見えた気がする。

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森林限界を越えると、さすがにテンションがあがる。

 

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駒の小屋の下の斜面に、先行者の落書きがあった。なんという余裕!

 

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ここまで上がると、風の影響で積雪量も変わり、雪も若干硬くなるので沈み方が浅くなる。しかし、そこそこに消耗しているので、進めそうでもペースは上がらないわけで。

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3番手で登頂。風が冷たくて、長居できない。

雪面は、ウインドパックのハードとソフトのまだらで、それなりに苦労するも、快心のターン。

結局、そのままガンガンと森林帯へと入っていくも、雪が深すぎて緩斜面は進まず、ちょっとした登り返しに苦労した。

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穏やかに暮れる 2017年1月3日

檜枝岐村に向かうクルマの中で年を越した。
雪もなく、暖かい大晦日の夜だった。

元旦に、独りで会津駒ヶ岳スキー登山というのが、ここ数年の恒例になっている。
天気予報を見ながらなので、元旦はダメだなって時は、ずらしてしまうが、基本的には元旦に入る。

今年は、いや、昨年もか。全くといっていいほど人に合わず、静かな山スキーとなった。
最初から誰かのトレースあてにして入山してるわけじゃないので、自分独りで最後までラッセルする覚悟で入ってはいる。1月に入山して登頂できる可能性は、極めて低い。
天候にもよるが、ソロラッセルの消耗が意外に厳しく、標高1950の森林限界超えるのがやっとということが少なくなかった。

今年は、最初から登頂を予定したペース配分にし、序盤のペースを落としてみた。
途中も無理せず、なるべく無酸素運動にならないように心拍数を管理しつつ、ゆっくりめのペースで登ったが、そうすると、脚が切れることなく駒の小屋の下まで登れた。

しかし、森林限界の上で、雪面と空の境目がはっきりしないような視界だと、その先に行くことは躊躇してしまう。

登りは、まあなんとかなるのだが、問題なのは、下りの恐怖感。GPSだけを頼りに、しかもトレースなしの雪面を間違いなく滑り降りる自信が、その時はなかった。

体力的に、あと一割程度でも余裕があれば、行けたかもしれないが、安全策で登頂をあきらめた。視界の悪い中でふわふわの雪面を滑ると、身体がどうなるかということを経験的に知っているので、つまり「雪酔い」が出てしまった後の気分の悪さは、簡単には回復しないという経験を踏んでいるので、そのリスクを犯したくはなかったわけだ。

まあ、冬山の単独行は、そのぐらいの慎重さがあって正解だろう。

1月2日と今日3日は、お昼頃の「凍結しない」時間帯を狙って、あだたらスキー場まで自転車で登ってきた。

これも、昨年同様なのだが、それだけ雪がないことの証明でもある。
自宅から標高差800mほどを、80分ほどで上がるのが、だいたいの目安。
今日は、少しタイムトライアルモードの走りにして、72分だった。

今年、このトレーニングコースを何度走ることになるだろうか。

こうして正月休みは終わりゆくのである。

 

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2016年が終わる

平成28年12月31日。

昨年同様に、あっという間の1年だった。

2004年から続けていたブログを削除して1年になった。それによって、何かが変わったかと言えば、たぶん何も変わっていない。

それよりも、フェイスブックのアカウントを削除したことの方が、変化としては大きかったかもしれない。FBでしかつながらない人たちとの縁が切れた。

同じように消そうと思っていたツイッターは、結局消すことができずに1年が過ぎた。

ツイッターは、誰がどの程度見ているか、わかるようなわからないような、FBよりも干渉が少なくて、ツールとしては自分に合っている。しかし、表現が短文ばかりだと、そこそこに構成が必要な文章を書くスキルは衰えていく。

ブログの更新が、自己表現の核のようになっていた頃には、何かのテーマについて、それなりに深く考察する時間を持つことが少なくなかった。例えば、この時期になれば、自分が一年間に読んだ、あるいは買った本を振り返り、自分なりにベスト本を選んだりしていた。その記録は、ブログにアップしたもの以外には何も残っていないので、全削除した今は、振り返ることもできない。

まあしかし、振り返る必要などないだろう。

今の頭の中に残るものが、この先につながればそれでいい。

ただし、頭の中も本棚も、「棚卸し」のような作業は、スッキリとした未来への道程を得るためには、必ず有効になる。そう思う。

年末年始の、自由度の高い時間は、自分の棚卸しのためには良い時間になる。

とりあえず、元旦は恒例の会津駒ヶ岳登山にでかけてみる予定だ。

この時間でも、予定としかいえない優柔不断さが、なんだかなってところだが。

明日からの新年。自らの意思で、良い年にしよう。するのだ。