楽山舎通信

わたじん8の日記です

10月14.15 尾瀬御池へ自転車の旅

大学時代に所属していたワンゲルの「山荘祭」なるものが、今年は七入山荘で行われることになっていた。

七入といえば、檜枝岐の奥の、御池に登る坂の下。檜枝岐から燧ヶ岳にはいるとき、アプローチの目標としているあの山荘だ。

自宅から七入山荘までの距離は180キロほど。自転車で行くにはちょうどよい距離で、尚且つ、数年前から「人力で燧ヶ岳(御池までの往復に自転車)登山」というプランをいつか実行しようと思っていたので、とりあえず、このチャンスにどんな感じかチャレンジしてみようという気になった。

もっといえば、「檜枝岐」という土地は、自分にとっては聖地である。

毎年元旦には、会津駒ヶ岳にスキー登山に入る。今年も誰にも合わなかったが、その聖地に、自宅から自走で行ってみるというのは、ちょっと心躍るチャレンジでもあった。

9時間あればいけるかなと予想して、8時出発。結局は、これが誤算だったが。

 

毎日クルマで通る4号線で安積まで。めったに走らないけど、フラットで走りやすい。

 日和田から安積野バイパスに乗ると、クルマの流れと風景がかわり「自転車で走っていいのか」な気分になるが、高校生なんかも普通にこのBP走ってる。見てると危なっかしいのだが。歩道部分は、凹凸がけっこう激しくて車道の路側帯を飛ばすのだが、ハンドル取られるなあと気になりだし、停まってタイヤに手をあてると、前輪がパンク。

キャニオン、5月に乗り出してけっこうグラベルも走ってきたけど、さすがコンチネンタルの32Cはパンクに強いと思ってたら、こんな場所でまさかのパンク。

自分はロードではあまりパンクしないほうなので、パンクした場所はだいたい覚えていて、この前にパンクしたのは三重の国道23号伊勢街道。ここも高規格なBP(一部自転車進入禁止)と4車線の交通量多い道路で、こういう道路の路肩はガラスの破片とか多くてキライ。

歩道に乗り上げてパンク修理。ずっと携帯していたチューブは、全然チェックもしてなくて、パンク修理のパッチ(パナのイージー)部分が劣化していて使えない。まあ、パッチは10枚持ち歩いてるのでパッチ貼りで。

このタイミングで雨が降り出してきた。

 

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4号線安積野BP。このあとパンク

 

BPから離れて長沼方面へ。南インター手前の最後のセブンで補給食買って缶コーヒー。

ここから走り出して5分ほどして、「なんかハンドル取られる」とタイヤさわると圧が低い。スローパンクというやつ。

しかたなく停止してチューブチェック。これが、よくわからない。結局空気入れて走り出す。

長沼街道のストレートは、クルマで走っていてもスピード乗る部分なのだが、このスローパンクが不安になってノロノロ

結局、コリャダメだと言う感じで、笹原川渡るあたりのスペースに停めて徹底的に調べる。水たまりにチューブぶっこんで注意深く30分もいじってたのだが、原因発見できず。予備チューブが使えていればこういうことはなかったわけだが。

空気入れで対処するしかないと思ってはみたものの、それで檜枝岐まで行くのもなんだかなと。30分持たないのはきびしい。

本来ならば昼には羽鳥湖抜けて下郷にいるはずだったが、なんだかんだと2時間浪費。

腹も減ったし、118の鳳坂峠登りに入る手前の蕎麦屋「だむや」でそば。いつも通りすがりで初めてはいったけど、小物類がすごい。店の前には自転車用のラック。

蕎麦食べたあとにバケツ借りて、一番あやしいバルブ周辺をぶっこんでみた。

バルブの上部の継手部分から、小さな泡がプクッ プクッ と。すぐに分かった。盲点だったし、水に付けないとわからなかった。

バルブは元から先まで一体のものだと思っていたが、太い部分と細い部分はねじ切りでジョイントだったのか。初めて知った(今頃かよ)。基本的にMTBerなので、バルブは仏式よりも米式が好み。フレンチは、あのサキッポの微妙に繊細なところが良し悪しだと思うのけど、ロード用のタイヤは米式ないか。

そんなわけで、微妙に緩んでいた部分を閉めて、さらにキャップも奥までキッチリしめたら、その後一度も空気入れること無く200キロ行けた。

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鳳坂峠

御池まで行くのに峠は2つ。その1つが118号の鳳坂峠。反対側からは、宇都宮のブルベコースで着てるけど、長沼からは何度もクルマで通ってるけど自転車では初めて。知り尽くした峠道を自転車で走るのは、なんだかすごく気分がいい。

 

タイヤの不安が払拭されて、峠の下りからビュンビュン飛ばす。

 

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セブン 下郷

下郷の古くからある方のセブンで補給。この時点で、七入は夜8時くらいになりそうなので、幹事に連絡。

121号で田島に入り、針生まで上がる間に「この先からクルマでヘルプ頼むか、自走するか」を考えながら走る。

で、知り合い多数の設計事務所+建築屋到着。とりあえず、「ヒマじゃないよね?」みたいに切り出して、檜枝岐まで送ってもらうかどうかを悩んだが、けっきょく自走することにした。御池まで自転車で自走するというプランは、この先いつできるかわからないし、宴会に間に合うよりも、自走を選択した。そういうもんだろ、体育会(笑)。

20代から30代に暮らしていた土地、勝手知ったる土地だけど、二本松から自転車自走でここまで来たのは初めてだな。

 

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駒止トンネル

この駒止トンネルも長いのだけど、交通量が少ないので自転車で通っても危ない感じはない。南郷までの下りも、クルマに抜かれないぐらいのスピードで抜ける。調子戻ってきた。

すでにナイトランモード。

いつもクルマで来てる檜枝岐までの道を、自転車で走るのがすごく気分がいい。何度も走ってる道路が、新鮮に感じる。

空腹のまま七入まで行く予定だったけど、微妙にハンガーノックの気配になって、国道352と合流のところで、明日の行動食用に買っておいたパンに手を付けてしまった。今にして思えば、次の日の食料少なすぎた。

真っ暗な道がすごく新鮮。キリンテのオートキャンプ場にもけっこうなクルマが停まってて、寒かったけど屋外でBBQする人たち。

真っ暗な中に明かりが見えてきて、7時半に七入山荘についた。

もう、みんな酔ってて賑やかで、ギャップに驚いたが、校歌歌うのには間に合った。

 

 

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七入山荘

翌日、天気がイマイチだけどとりあえず御池に上がった。

 

 

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ブナ平

 

 

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御池

登山用の装備も持って、燧ヶ岳登る気持ちも満々だったのだけど、雨降り出しそうで、寒くて、この計画はもう1日ないと自走で自宅に帰れないということもわかり(ここでかよ)、登山はパスすることにした。昨日着ていた衣類も実は乾いてなくて、防寒対策ちょっと甘かった。

戻ることにしたけど、時間的に自走だと9時オーバーになりそうなので、この時点で帰りは輪行にしようと決定。七入山荘解散からの行動開始が遅いのでしょうがない。

曇りだったけど、すばらしい紅葉であった。

 

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七入まで下ってから雨具ほしい雨。まあ、諦めてはしる。

 

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伊南の古町温泉の当たりで雨具脱ぐ。

今まで走ったことなかった、伊南川の西側の道路に渡ってみた。

 

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予想外に、という言い方は失礼かもしれないが、クルマが頻繁に通る国道側と違い、時間の流れが違う。いい感じであった。 

結局、こちら側で只見まで走ることにした。最初は田島から電車の予定だったけど、只見はしばらく行ってなかったし、只見線もしばらく乗ってなかったし、駒止トンネルまでの登りも回避できるし。

旧知の場所でも、初めて通る道路沿いは、発見があって面白い。もう一度行ってもいい。

只見で国道に出ると、駅伝大会開催中だった。

 

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昨日から、自転車乗ってる人始めてみた。ブルベっぽい感じだったので、「ブルベですか?」と聞いてみたら「ブルベ」といったと思う。ちょっと並走して話できる道路じゃなかったので、話したのはそれだけ。でも、この時期のこの時間に只見走ってるブルベなんかあったけ? な感じ。フォローしてない群馬あたりの主催だろうかと思いつつ。

あとで確認すると、ブルベはなかったので、来シーズン用のコース試走かなんかだったのだろうか。謎。

 

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只見駅前の交差点でもう一人の自転車乗り発見。田子倉方面に曲がって行った。

日曜のこの時間帯に田子倉登るブルベ、それはないな。

自分は右折して只見線の川口まで。只見線は、2年前の大雨被害から只見駅会津川口駅の間が今も普通で、開通の見通しなし。

 

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 会津川口駅到着。若松行きの電車がくるまで2時間あるので、着替えして近くの食堂へ。

「おふくろ」だっけ。ソースカツ丼おいしかった。

 

2両連結のディーゼル車。半分くらいの乗車率だったろうか。スカスカでもなかった。只見川と山の景色が美しい。斎藤清の版画の世界、そのまんま。でも、いつしか爆睡。ゆっくりはしるディーゼル車のエンジンとガタゴト音。鉄橋渡る時の高い音。それが、ここちよい眠りさそうBGMだった。只見線いい。

 

会津若松磐越西線に乗り換えて、郡山で東北本線に乗り換え。待ち時間含めて、「自転車でも同じくらいじゃね?」みたいな時刻に帰宅。

適度に走ってあとは鉄道。

そういう自転車旅の良さをしってしまった感じ。万座・鹿沢口駅まで電車で行って、帰りは全部自走ってのとは、またちょっと違う。

いろんなスタイルあっていいな。

今年中にあと一回くらいツーリングできるかな。

自転車+鉄道、楽しい。

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途中でログ誤作動で20キロ多いわ

 

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www.relive.cc

 

 

メモ:ブルベの履歴

2009年に始めたブルベの履歴。

まとめていたブログは消したし、返送されたブルベカードも保存してないので、オダックス・ジャパンのサイトに公開されている過去の結果から検索した。

 

 

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まあ、2011の3月を境ににして、「ブルベやってる感じじゃない」生活になってしまったので、そんな感じ。

というか、2010の11月に、自宅においていた自転車2台を盗まれた。これは、ほんとにすごい事件だった。マウンテンとロードの両方。ロードは、トレックの1.2というエントリークラスの自転車だったのだが、MTBの方が痛かった。SCHWINNのフルXTのMOAB

で、その後に大地震が来て、おまけに自宅を自分独りで建設中だったので、マジで自転車どころではなかった。2012年の6月になって、やっと自転車乗る気持ちになって、トレックのアルミ2.3を購入。しばらく乗ってないと、いきなりロングライドって感じでもなく、ブルベの再開は2013から。

仕事が忙しくなったのと、ロングライドできる走力がなくなったこともあって、とりあえずエントリーしても参加できずという感じ。

それもあるけど、トレック2.3は、クランクをノーマルに付け替えて、リアは25Tが最大なので、トレーニングで浄土平昇り降りするのはいいけど、600ブルベはさすがに無理。まあ、1.2もノーマルで、それでブルベやってたのでいけると思ってたけど、この2年の走力落ち込みぶりはほんとにひどかった。

2013の600ブルベは、MTB29erで出走したけど、体力というか、ケツの痛みに耐えきれず、出走したブルベで初めてのリタイア。これでブルベから遠ざかってしまった。

 

とりあえず、履歴一覧表作っておくと、自分の走力を確認できるからよい。

今週末、160キロ自転車の予定。何時間で走るかを計算しとかないと。まあ、9時間みればよいか。