楽山舎通信

わたじん8の日記です

2019 登山(ほぼ山スキー)のまとめ

2019年の登山を総括する。

といっても、山スキーシーズン以外は、登山してないことを痛感。というか、無雪期は自転車の人になるので、少なくともここ10年はこんな感じ。にしても、もうちょっと普通に山登りしようぜ、みたいな表ではある。

 

山スキーに関しては、大学1年生18歳で初めてから、大雑把に38年近くになるが、さらに大雑把に20年くらいは飛び飛びでブランク的な経験値でしかないので、人に説明するのは経験20年ってくらいの話になる。

カービングスキーが爆発的にバックカントリーの世界に入り込んだのが、1999あたりなので、経験年数20年というのは、論理的にも間違っていない。

 

で、2018-2019シーズンの特記事項は、「ゲレンデスキーとスキーブーツ買いました」であろう。いやこれは、個人史的には、大きな出来事である。

スキー始めたのは、たぶん小学5年か6年か。レンタルスキーである。

スキーのトップをゲレンデに突き刺して折った思い出が大きい。下手とかそういうレベルよりも下手だった。

中学生の時に、自分専用の板とブーツ買ってもらったけど、そもそも運動神経の鈍い人だったし、周囲の人のレベルには全く追いつけず、それでも、雪は好きだったんだな。

高校生になって、バイトで貯めたカネで初めて本格的な板とブーツ購入。でも、ほとんどスキー場に行ってなかったな。自分は、山岳部的には稀有なほどに登山にのめり込んでいたし、自転車にものめり込んでいたので、ソロで厳冬期の安達太良登山とか、高校生禁止項目をぶち抜いて登山してた。ソロで11月の岩手山遠征(テント背負って縦走・・違うわ。避難小屋止まり:三つ石山荘?)とか。岩手山に登りたかったのは、石川啄木の影響だったのか。そういえば、オレは文学青年というやつでもあった。思い出した。まあ、余談だ。

つまり、ゲレンデスキー買ったのは、高校生以来なのである。

大学では、ゲレンデ用の板にジルブレッタ125着けて革製の登山靴をセットして滑るという、たぶん50代以上の人にしかわからない用具。

それで何年もスキーしていて、長野時代は超貧乏でスキー場に行くカネもなく、クロスカントリースキーで愛犬と近所をクロカンってのが冬の過ごし方だった。

まあ、この間の歴史書き始めると大作ブログになるのでやめておくが、とにかく、40年ぶりくらいで、ゲレンデ専用の板とブーツを買ったのが、2019だった。

BCスキーヤーとして、スキー場のゲレンデは全く滑らない年が普通に何年もあったが、なんか自分の中で変化が起きて、猫魔のシーズン券を買ってゲレンデ通いを始めることになった。加齢による劣化を防止するためである。

なんだかんだと、BCスキーでの滑降技術を高めるには、手っ取り早く非圧雪斜面のゲレンデでリフト使って練習するのが良い。間違いなく。

その成果は、ちゃんと山での実践で現れる。ただ、難しいのは、シーズン券買ってしまうとゲレンデに行く日が多くなり、バックカントリーに入る時間が減ることである。このバランスが悩ましい。天気良い日はBC行って、視界がいまいちな時にはゲレンデ。これがベストか。でも、山でも天気それほど良くない日を経験しておくことも必要で、結論としては、シーズン券は買わなくていいんじゃね。

 

それにしても、ゲレンデ専用のブーツ履いたら、今までのツアーブーツでのゲレンデ滑りは何だったのかと、そういう感じ。自分的には、滑りのグレードは2つくらい上がった。スピードに乗る感覚、安定感が全く別物。

 

しかし、乗ってる時こそ、怪我に気をつける必要あるわけで、左膝の靭帯痛めた時も、そんなイケイケの至仏山だった。イケイケの自分。いいんだけどねえ。

このシーズンは、燧ヶ岳に行かなかった。

3月10日。自分は横向スキー場跡から箕輪山を登っていたが、上空を県警のヘリが飛んでいった。そのヘリは、燧ヶ岳での雪崩遭難の捜索に向かったヘリだったのだろうなということを、後で知る。3月9日10日の雪は、確かにやばかった。

10日の燧ヶ岳山頂直下の雪崩に飲み込まれて、死亡が確認されたのは、南会津エリアでは有名な栃木のBCスキーヤーだった。直前までの様子がツイッターにアップされていた。

燧ヶ岳は、御池までの道路が開通してしまうと、一気に人が増えてそれまでとは別の山になる感じで、割と敬遠する気分の時もある。

1999以来、ほぼ20年ぶりで富士山BC。大学の同期と後輩と。

富士山は、基本的にはオフシーズンで登山禁止。だけど、「自己責任」でたくさんの人が入っている。ゲートくぐって行く、一種の罪悪感に取り憑かれるが。

 

でも、富士山は良いなあ。なんか、視界が開ける、広がる。物理的にも、単独峰で断トツで日本一の標高なので、そうなるのだけど、気分的な高揚が、やっぱり別物か。いや、北アルプスでもっと難易度の高いエリアにスキーで入れるレベルの人には、もっと別の「高み」があるのだろうけど、とりあえず、今のこの自分にとっては。

とりあえず、同期の主将と、この歳になってもそこそこに同じレベルで富士山登れて滑れるってのが、現時点の自分にとっては勲章。

 

自分にとっては春スキー定番の山、鳥海、白馬、燧ヶ岳を、いつまでソロで楽しめるのか、っていう年齢に入っていく。母親の介護という家庭状況に入ると、たぶんそこで終わりになるし。

自分自身の大雑把な賞味期限は、いいとこあと5年くらいか。

気合い入れて、今シーズンも無事故で頑張ろう。

 

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登山のまとめ表