楽山舎通信

わたじん8の日記です

2022年4月17日(日)クルマの納車で富山に行く

2022年4月17日日曜日 晴れ

 

朝、屋根にびっしりと霜が降りていた。

先週末に、20度どころか25度を超える日が来て、桜が一気に満開になり、それが木曜日からの雨と低温で、一気に見頃の色を過ぎてしまった感がある日曜日である。

さてと、私は、大学卒業と同時にクルマに乗り出したので、運転歴は、かれこれ37年目になるのか。

最初に購入したのは、スバル・レオーネエステートバン4WD。51万円。

まあ、それから間の話をすると長くなるので間を割愛し、15台目となるクルマを購入し、富山のお店まで納車引取りにでかけたのである。

東北新幹線が全線開通した日に、つながりにくい「えきねっと」でやっとのことでチケットゲット(自由席は極力乗らない)し、初めての北陸新幹線で富山へ。7時6分郡山発のやまびこ340号。これは、地震の影響からの臨時編成のダイヤで、本来のダイヤだと204号になる。一応記録。

私は、景色の見え方を意識して指定席窓側を取るのが基本で、東北本線上りはE席(進行方向右側)。北陸新幹線下りもE席(進行方向左側)、ということになる。が、都市的な景色にはあまり興味がなくて、基本的には読書の時間。寝ない。眠くならない。

北陸新幹線で、高崎すぎたあたりから心がざわつき始め、浅間山は左の席からは見えないのでパスしたが、佐久あたりから遠くに真っ白く見える穂高連峰らしきをかすかに確認し、テンション上げ上げ。山が見えると、なんでこんなに気分が盛り上がるのか。

長野から、2019年(令和元年)10月、台風19号の水害で被害のあったあたりと千曲川の位置関係なんかを無人の右側3列シート越しに確認し、トンネルを何度か抜けて、妙高三山が、たぶん新幹線から見える残雪の山としては、一番そばに見えてきた。

と思ったら、あっという間に糸魚川。トンネル多いので、間が端折られる。

そして、立山連峰が全く違う存在感で目に入ってくる。ほどなく富山になるので、降りる準備を開始。当たり前だが、クルマで走るのと時間の感覚が全く違い、糸魚川越えて富山までも新幹線はあっという間だった。これが、北陸新幹線初乗車の感想。いやあ、新幹線早いわ。今まで高速道路でクルマで移動していた時の時間と場所のイメージが、塗り替えられた。当たり前か。

富山駅を出て、ターミナルの中から路面電車LRTの乗り場を探す。すぐに分かり、乗るのは8番線。支払いは交通系ICカードで後払い。わかりやすい。

LRTが走っているだけで、街のグレードが高く見える。テレビで見るヨーロッパの都市みたいだ。

住みたい都市のランキングで、富山市がナンバーワンに定着する理由の一端が、なんとなくわかる。いや、LRTが走っているということは、都市の魅力の主要な要素ではないのだろうが、欠けてはいけない要素という気はする。

私が乗った富山港線は、クルマと共有の路面から離れて専用軌道になる。降りた駅「下奥井」は、工業地帯らしき場所にあり、降りたのは私一人。そこから目当てのお店までは、西向きとなり、快晴の中に真っ白に光る立山連峰に向けて20分ほど歩く。ちょっとした時間だったが、印象に残る道となった。

目当ての自動車販売店に着き、初めて対面する担当の方と、さっそく納車の手続き。

いやほんと、このお店に出会えて良かったと、心から思えるマニアックでクルマ好きのお店だった。

これが、23歳で最初に買ったクルマ「レオーネ・バン」から15台目となる。レジャー用途と、建築関係の仕事用と、別々に持つので、36年という年月だと、こんなもんだろう。時代は、ハイブリッドから電気自動車に入れ替わるボーダーラインで、なおかつ国際的な石油市場の不安定化で、ガソリンも軽油もバカ高い時代になってきたが、クルマ乗らずにできる仕事でもないので、この仕事を続ける限りは、やはりワンボックスの4WDは一台置いておくしかない。

中古車選びは、昔だと分厚い「カーセンサー」などの情報誌で探して電話して、というのが定番だったが、ネットの時代になってからは全てのクルマがネット購入。「買います」と決断する前に現車を見ることは殆どない。

一つ前に買ったハイゼットカーゴだけは、お店が福島だったので見に行ったが、店が遠い場合は、陸送で送られてくるクルマを、自宅で初めて見るパターンだった。陸送も、専門業者だと、クルマを買った店の営業マンと、一度も顔をあわせないというパターンが普通になっていた。

そこからすると、自分でクルマを引き取りに二本松から富山まで行く、というのは、きわめて例外の対応だったが、やはり、対面でクルマを買うというのは、気分の盛り上がり方が全然違う。

今回のお店は、自分の歴代の記憶の中で、間違いなくナンバーワンだった。ハイエースレジアスエース)とエブリィの専門店というマニアックさ。ネット時代だからこその、専門店。

大手の中古車販売店でクルマ買うのとは、全く違った対応。ハートtoハート。

クルマを持つこと、そのクルマでドライブすることのワクワク感が、納車の対応でこうも違うものか。まるで新車を買う時のような、細かな説明。いや、トヨタのディーラーで新車を購入するにしても、ここまで詳しく説明はしないだろうと思われるが。例えば、今どきのディーゼル車では、ついているのが当たり前のアドブルーの補充の仕方に関する細かい説明。タンクの残量が見えないタンクに、どんな容器で何リッター入れるのか、とか。オプションでつけたものの外し方も詳しく。まあ、一度聞いただけで全て記憶できるのかは怪しいが。

満点の対応での納車から、初めてのドライブ開始。任意保険の契約が間に合わなくて、自賠責のみなので、よけいなことせず高速に乗って、さっさと帰るつもりだったが、立山連峰の眺めがあまりにもすばらしく、とにかく記念の写真が撮りたいと思いつつ走るが、地理的に不案内な場所で、おまけにカーナビに任せたままだったので、ここぞという場所を見つけることができないままに滑川市に。

滑川インターチェンジに向かうと、その道路からまっすぐ見える白い峰々に吸い込まれるように、丘の上まで走ってみる。小高い丘からは、立山連峰の眺めは元より、日本海も見える。穏やかな日で、新しいクルマで、気分は最高潮。

こういうところで、余計な寄り道していると、何か「やらかす」タイプなので、オンサイトで知らない道を勘を頼りに走り回るのはほどほどにし、名残惜しくも滑川インターから北陸道に乗り、帰宅業務を開始した。

富山市の「hike 」にて

毛勝三山から剣岳立山、奥大日岳の峰々 たぶん

 

よーし、今年こそは、富山側、滑川から剣岳に登りに行こう。