楽山舎通信

わたじん8の日記です

夢で登山

割とガッツリと、登山している夢を見た。

風景は、北アルプスなどの急峻な山岳ではなくて、尾瀬のような水平的な広がりのある場所だった。しかし、イメージとしては、なぜか北アルプスの縦走なのである。「夢」なので、論理的な説明は不可能だし、記憶の中の何かと何かがやや強引につながりあって、「夢」という幻想になって、脳の中で景色として見えているということなんだろう。

この冬、2022のシーズンは、雪山好きにとっては、かつて無いほどのベストシーズンになっている。少なくとも、私の住む安達太良山あたりの様子をインスタの #安達太良山 で見る限りでは、その白さが抜群に際立ち、これがあの安達太良山なのかと、これまでの冬山の風景とは全くの別物みたいな風景になっている。

しかも、今シーズンは、平日に雪が降り、週末は晴れるパターンになり、今週末は別としても、ほぼ毎週が登山日和と言っても良いシーズンになっていた。

雪山好きとしては、というか、雪のある時期しか登山しない自分としては、こんなベストシーズンを逃すわけにはいかない、という気持ちは強いのだけど、どうにも足が向かない。雪山に入ったり、スキー場に足を運んだのは、1月の正月休みを中心とした前半に集中し、その後のひと月はもったいないと思いつつも、休日は別の用事に使っている。

いわゆる「モチベーション」が高まらない理由の一つは、やはり「母の死」なんだと思う。

私は今年還暦となる人間で、その母といえば、当然後期高齢者なわけで、母が生きている頃は、「高齢の母と二人暮らし」という環境が、泊りがけの登山だったりサイクリングだったりを少なくする要因となり、冬山にしても、移動時間の少ない近場のエリアが多くなってきた。あるいは、以前には目を向けなかったゲレンデスキーなんかで半日滑って満足する、という「ああ老けたな」と自認せざるを得ないアクティビティになっていた。

母が死んで、一人暮らしになると、「母を残して死んだらどうする」みたいな不安が消えて、伸び伸びと活動できるのかというと、そうではなかった。

というか、母が死んでから、ようやく半年という状況の中で、その変化の中では、物理的にも精神的にも、外に出て思いっきり遊ぶというのは難しい。

そんな中で、「重いリュックサックを背負って縦走している」イメージの夢を見て、それを振り返って久々にブログのネタにしているのは、まあ、やっぱり心底、登山が好きなんだろう。

還暦の年。身の回りをきちんと片付けて、思いっきり登山ができる日を迎えよう。