楽山舎通信

わたじん8の日記です

令和元年5月1日

令和元年5月1日 
新しい時代のスタート。

象徴である天皇が代替わりすることで、政治や経済のシステムとしては、社会は変わらない。
天皇は、政治的なベクトルを持たず、天皇の国民への呼びかけが、政治的経済的に、本来的な意味では影響をもたないはずだから。
天皇は、神でも王でもなく、「象徴」なのである。
しかし、「平和への祈り」という、根源的な祈りの形、その姿が、国民の内面性に与える影響は、少なくはないだろう。

「時代が変わる」ということが持つ独特の雰囲気が、国民の意識高揚感に与える変化は小さくなく、しばらくは、祝賀ムードによる消費の拡大といったものが、続くのかもしれない。

歴史的に、こうしたいくつもの「時代」のリセットによって、日本という国家は、極東の小さな島国でありながら、世界から一目おかれる繁栄と信頼を作ってきた。

ところで、猪瀬直樹氏が「2020東京オリンピックを前にしての改元」ということの意味が、非常に重要であるというようなことを書いていた。
なるほど、である。

オリンピックを前にして、NHK大河ドラマいだてん〜東京オリムピック噺〜 を、初回から欠かさず見ている。ハマっているという言い方でも間違いない。

1964年の東京オリンピックに比較すれば、2020のオリンピックは、「国民的な盛り上がり」というほどの盛り上がり方ではないかもしれない。
ひとそれぞれの価値観が多様化し、テレビの視聴率を見れば分かる通りに、誰もが関心を持つ行事でもなくなっている。

それにしても、そのスポーツの祭典、世界平和のひとつの形としての祭典が行われるという時間の意味は、この時代の中においては頂点としての重さと深み、そして広がりを持っている。

そして、その一年前のこの時期に、天皇の代替わりが行われるということは、シナリオとして考えると、実に絶妙なタイミングである。

そろそろ60歳になろうかという、心身ともに衰えの目立つ年代に入ってきた自分ではあるが、自分の身体と相談しつつ、諦めずに、未来をポジティブに追い続けようぞ。

夕方MTB転がしてきた。
菜の花も終わり、緑が一気に濃くなった。