令和6年の1月1日。一人暮らし3年目になる私の年明けは穏やかなものだった。
何しろ、気持ち悪いほどに暖かく、風もなく穏やかな天気で、前日に偵察した近場の山は、滑れるほどの積雪がなく、「温暖化」という言葉が即座に脳内を飛び交った。
お昼前から、ロードバイクで、標高930mにある「安達太良山奥岳登山口」に向かう。
一年の最初に、自転車でその場所に上がるのは、この自分、という意識が、十数年前からあって、天候と路面状況にもよるが、そもそもこの時期に自転車で「安達太良スキー場」に登ろうとする人はいないので、「変人」の部類に入る「一番乗り」かもしれない。
上りよりも延々と続く下りが実はポイントで、汗冷えしないように気を使いながら上り、下りのための防寒対策も万全にして出かける。これを間違うと、一気に下りきれなくなる。
いつもは寄らないが、1月1日の岳温泉街を見たくて寄り道。そして、ひっそりとして誰もいない岳温泉神社に初詣。
帰宅して風呂に入り、昼飯食べて、さて読書。と思っているうちに、うたた寝してしまった。
iPhoneから、久々に地震アラートが鳴り響き、叩き起こされた。元日から「試験」かとも思ったが、「能登半島で地震発生」と出る。「なんだ、遠いじゃないか」と安心したが、嘘みたいに長い嫌な感じの揺れが来た。
ああ、これはただごとではないな。
すぐにテレビのスイッチを入れ、情報を見ていても、同じ映像が繰り返されるばかりで、見飽きてしまいスイッチオフ。「震度7」は尋常じゃないな。
NHKは、その後通常の放送に戻ること無く、夜10時半からのBSスペシャル「欲望の資本主義2024」も休止になってしまい、この2日ほど睡眠時間が不足してたこともあって、寝ることにして元日が終了。
なんという世の中なのだろう。