楽山舎通信

わたじん8の日記です

2022年12月31日(土) 寅年最後の朝のつぶやき

20221231日(土)430分。

令和4年寅年の、最後の1日となった。

今年の10大ニュース的なことで言えば、国際的には、今も続いているロシアによるウクライナ侵攻からの戦争だろう。これに伴う食糧危機とエネルギー危機。

世界の根幹を揺るがす戦争が、21世紀の2022年に起きてしまい、その結果が、どれほど地球にダメージを与えることなのか、その結末を、私達は想像もできない。

それ自体が、人類への驚異であったパンデミックに引き続き、人類、あるいは地球上の生命にとっての持続可能性にさえダメージを与えかねない、1人の、あるいはロシアという国家のエゴイズムが、形になって見えていることに、改めて驚かざるを得ないのである。

2023年中にも、この戦争は終わらないというのが、識者の見立てであるが、ウクライナ側が降伏してでも、早く戦争が終われば良いとは、私も思わない。この戦争の結末は、プーチンの死を持って、そしてロシアの敗北という形での終わり方をしないと、次は極東での中国・北朝鮮による挑発行為の激化になるのは間違いない。

世界は、様々な要因で不安定な状態にあることは間違いなく、私たちの毎日の暮らしには、それほど大きな違いは見えなくても、俯瞰的に見れば(先崎彰容的に)、世界も日本も、非常に危うい状態にあることは、間違いない。

「いやいや、心配しなくて大丈夫ですよ」とは、少なくとも私は言えない。

そして国内的には、やはり安倍晋三元首相の暗殺がトップニュースであることに、普通の人は異論がないだろう。これは、好き嫌いの話ではない。

この事件の肝要は、「旧統一教会自民党の関係の歴史」ということになるのだろう。単に、安倍晋三が、旧統一教会で家族をめちゃめちゃにされた青年に殺された、という話では終わらない。

伏せられていた、膿をあぶり出し、ある意味では民主主義の根幹の課題に迫っているのである。「選挙」という、民主主義政治を守るための根幹の制度の、根本的な制度疲労の問題の一つであると、私はみる。

新興宗教のような結束力の強い組織は、労働組合などといった、弱体化した社会的組織よりも集票力があり、政治にも報道にも影響力を与えることが、安倍晋三の死によってあぶり出されてしまった。

世界情勢も不安定だけど、国内情勢は、もっと不安定なのかもしれない。私が特にやばいと思うのは、世代間格差、だ。

若年層の未来に配慮が足りない老人国家になりつつある。

老人国家だ。

国会議員にしても地方の議員にしても、年齢制限を導入すべきだ。70歳あたりで良いか。

個人差はもちろんあるが、それを言い出すと「切り」がないので、70あたりで上限をスッパリ決める。ねちねちと、やっているのかやっていないのかわからない仕事で、80過ぎまで議員の椅子を用意しておくことは、これからの日本にとっては害悪、老害以外の何者でもないだろう。

明らかに衰退した日本社会の未来は、成功体験のある老人の肩にあるのではなく、全く新しい発想で物事を考えることのできる若い世代の肩にある。

必ずしも、GDPを上げることにこだわる必要もなく、資産の倍増にこだわることもなく、「幸福な社会」の原点を求めて、多様な暮らし方を認めあえる、ある意味では、多数決で一つの方向に決めない自由な社会を育てるべきである。

と、老人化した私がつぶやく朝である。